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牡蠣の官能

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 ロンドンの北東にコルチェスター(Colchester)という街があります。ここはイングランドで記録に残る最も古い街であり、後にロンドンに取って代わられるまでは、ローマ帝国が支配していたブリタニア(ほぼ現在のイングランド)の首都でもあった、とても長い歴史を持つ街です。

 このコルチェスターは海近い街で、この街の沖合にはマーシー島(Mersea Island)と呼ばれる島があります。ここはローマ時代から漁業の栄えた場所で、特に牡蠣の養殖は当時から有名だったそうです。古代ローマ人は牡蠣を好んで食べ、征服する先々の地で牡蠣を養殖して食料としていたということで、このマーシー島もそういう場所の一つなのでしょう。

 このマーシー島に、知り合いと連れ立って行ってきました。私はコルチェスターもマーシー島も始めて。目的はもちろん牡蠣。(他にいったい何がありますか!?)

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 牡蠣は、もうご覧のとおり、たっぷり堪能しました。手前のお皿がNative Oyster(地元種の平たく円い牡蠣)、向こうがRock Oyster(たぶん日本と同じ種)。はい、結果はご想像のとおり。元から乏しい理性が、跡形もなく飛び去りましたよ。

 今回の牡蠣ツアー、以前からやってみたいと思っていた食べ方を試してみました。生牡蠣にシングルモルトのウイスキーを数滴かけて食べると美味しい。村上春樹が何かに書いているのを読んで以来、私の頭の中にはこのウイスキー牡蠣がしっかりとこびりつき、どんな味なのかとひたすら夢見る日々が続きました。その味を試せるときが、ついに来たのです!(←やっぱり理性が飛んでいる。)

 そろそろと注意深く牡蠣にウイスキーをたらし、つるりと一呑み。口の中にさっとシングルモルトの強いピート香が広がり、次の瞬間、牡蠣の香りがウイスキーでふわりと膨らまされて柔らかく充満します。牡蠣を呑み込んだあとの口には、ふたたびウイスキーの残り香。薫り立つ芳香が妖しく絡まる味覚の官能。 ←やっぱり理(以下略)


 私はもともと、ピート香の効いたスモーキーなシングルモルトが大好きで、特にラガヴーリンは一番のお気に入り。そんな私の好みで言えば、牡蠣に合うのはそういう強い個性を持ったシングルモルト。ウイスキーと牡蠣が混じりあい、万華鏡のように鮮やかに変化する香りと味わいは、口当たりのいいブレンデッドのウイスキーではなかなか出てこないのではないかと思います。

 ちなみにイギリスにはスティルトン(Stilton)という素晴らしいブルーチーズがあるのですが、これを食べるときに、干したイチジクと合わせることがあります。この組み合わせが、もう完璧という以外の形容が思いつかないほど見事に合うのです。
 食べ物が美味しくないと言われることの多いイギリスですが、時おりこうして天才的なセンスを見せるものだから侮れません。


 牡蠣の後もお店をはしごし、ムール貝やフィッシュアンドチップスなども堪能しながら、海沿いの風景を楽しみます。
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 ちなみにこのフィッシュアンドチップス、今まで食べた中で間違いなく最高の味でした。魚の新鮮な身が生き生きと弾け、衣はしっかりクリスピー。付け合わせのポテトもおいしく、すばらしい一皿でした。

 決して天候に恵まれたとは言えない一日でしたが、雲の陰翳が作り出すイギリスらしい風景ではありました。

牡蠣の官能_c0249519_575729.jpg




* * *

 これまでの写真のうちのお気に入りをFlickrに載せています。
by londonphoto | 2015-10-20 05:21 | イギリス(ロンドン以外)