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カテゴリ:ドイツ( 9 )

ワイマール散策(3)

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ワイマールで一泊して、翌朝はすっきりと気持ちの良い天気。ベルリンに戻る列車の時間まで、街を歩いて回りました。やはり天気がいいと街の風景も違って見えます。
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24時間に満たない慌ただしいワイマール滞在でしたが、気持ち良く街を後にしました。


これまでのお気に入り写真をFlickrに載せています。


 

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by londonphoto | 2017-04-14 19:44 | ドイツ | Comments(0)

ワイマール散策(2)

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今回のワイマール訪問の一番の目的は、フランツ・リストの足跡を辿ることでした。
かつて彼が住んだアルテンブルク荘という名の住居が、街のはずれの丘の上にいまも建っています。
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いまは個人の所有になっていて中には入れませんが、ここでフランツ・リストのみならず、ハンス・フォン・ビューローやカール・タウジヒといった現在にも名が伝わる名ピアニストが集い、またリスト自身が集中して作曲活動に取り組みました。彼のピアノソナタは、ここで生まれています。

リストがこのアルテンブルク荘に住んだのは彼が37歳から50歳くらいまでの頃だったのですが、晩年にもリストはワイマールに招かれて住んでいました。彼の晩年の家は、いまはリストハウスという名の博物館になっています。リストの生活ぶりがよくわかる、(リストに興味のある人間には)面白い博物館でした。

アルテンブルクの丘からは、木立をとおしてワイマールの街が見渡せます。
車が次々に通りすぎる音のなかにも、鳥のさえずりがあちこちから聞こえてきて、かつてリストがいたころの情景とあまり変わっていないのではないかという気がしました。
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by londonphoto | 2017-04-13 15:15 | ドイツ | Comments(0)

ワイマール散策(1)

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週末を利用しての突撃旅行が続きます。
今度はドイツ中部の文化都市、ワイマール。ゲーテにシラー、大バッハ、フランツ・リストと、ヨーロッパの文化史に燦然とその名を残す大家たちが活動した街です。
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ワイマールは小さな街ですが、美しく整って、きちんと手入れの行き届いた街並が続きます。

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驚いたのは、英語が全然通じないこと。ドイツだからどこにいっても英語で用が足りると思っていた私には、宿ですら英語が通じないという状況に驚きました。さすがにドイツ文化の中枢というべきか、かなり保守的な街のようです。

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何度かに分けて、街の情景をお伝えします。

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by londonphoto | 2017-04-13 06:54 | ドイツ | Comments(2)

ハンブルクの街なみ

ひとつ前の記事で書いたとおり、今回のベルリン滞在中に日帰りでハンブルクも往復してきました。
ハンブルクの滞在時間はわずか三時間ほどでしたが、穏やかな雰囲気の街でした。

少しだけ街を歩くことができたので、風景をご紹介します。

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この円いのは何?と聞かないでください。
私も分からないので・・・
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調子に乗ってselfie.
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カフェでひと息。雰囲気の良さそうなカフェを見つけて入るのは、街歩きの楽しみのひとつですよね。
大きな木のテーブルが、とても心地いい空間に馴染んでいました。
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また行きたい街リストにハンブルクも追加。




* * *

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by londonphoto | 2016-03-29 03:20 | ドイツ | Comments(4)

イースターの濃密ベルリン

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 イースターの休暇を利用してベルリンに行っていました。先週の聖金曜日にはStaatskapelleのパルジファルを観劇。指揮はバレンボイム。
 忙しかったので日程と演目だけを見て予約し、配役を知らないまま見始めたら、クンドリとグルネマンツがやけに上手い。休憩時間に配役表を調べたら、ヴァルトラウト・マイ アーとルネ・パーペでした。そりゃ上手いはずです。パルジファル役のアンドレアス・シャーガーも大変良くて、舞台を堪能。
 オーケストラも高水準の演奏で満足でしたが、何と言ってもバレンボイムのワーグナー、ちょっとす ごい水準に達しています。

 翌日は朝からハンブルクへ行き、知り合いの画家の津上みゆきさんの絵を展示しているギャラリーを訪問。彼女の作品は、前回プレンツラウという街で見た時もそう思ったのですが、写真よりも実物の方がはるかに生き生きとして見えます。ギャラリーの日本人のオーナーさんとも、アート談義でたいへん盛り上がりました。

 ハンブルク滞在数時間で慌ただしくベルリンに舞い戻り、こんどはフィルハーモニーでバレンボイムとアルゲリッチのデュオリサイタルを聴きます。これがまたすごかった。
 圧巻はバルトークの二台ピアノと打楽器のソナタ。バレンボイムが音楽の枠組みを作り上げ、テンポが変わるところで打楽器奏者(Staatskapelleのメンバーでした)に指示を出し、これはもう完全にバレンボイムの音楽。女王アルゲリッチがそこに気分良く乗っかるという感じです。
 ピアニストとしては、アルゲリッチがバレンボイムより格上というのがたぶん世間一般の評価だと思うし、実は私もそう思っていましたが、この日は音楽家バレンボイムの桁違いの器に圧倒されました。

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 アルゲリッチは最近バレンボイムとデュオをやる機会が多いようですが、彼女としてもバレンボイムと組むととても気持ち良く演奏できるのだろうと思います。もう少しアルゲリッチが表に出て欲しいという気持ちもありましたが、これはこれで素晴らしい演奏でした。二人ともずいぶん気分が乗っていたらしく、アンコール5曲。お腹いっぱいになりました。

 あまりにも濃密すぎる二日間でぐったりと疲れてしまいましたが、大満足のベルリン滞在でした。

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* * *

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by londonphoto | 2016-03-28 18:45 | ドイツ | Comments(0)

A great day 〜 (3)

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 プレンツラウからベルリンに戻ると、夜はベルリンのフィルハーモニーに向かった。ここは言わずと知れた、ベルリンフィルハーモニー管弦楽団の根拠地。お目当ては当然、ベルリンフィルの定期演奏会。
 津上さんがご友人二人とここへ来る予定だったのが、たまたまそのうちの一人が来られなくなったということで、余ったチケットをちゃっかり私が頂いた。
 この日の指揮はマティアス・ピンチャー。初めて名前を聞く人だったが、作曲家としても活動している人らしく、この日のプログラムにも彼自身の新作が入っていた。

 私がフィルハーモニーへ来るのは実は人生で二度目。一回目は二十年近く前の、私の初海外旅行のときだった。さすがにこれだけ時間が経つと当時の印象がどうだったか、全く覚えていない。滞在が短かったこともあって、そもそも二十年前のベルリンの街の印象だってほとんど覚えていないのだけれど、当時フィルハーモニーの周囲にやたら工事現場が多かったということだけは今も覚えていて、二十年も経てば、当たり前ながら全く見覚えのない現代の大都市に変貌していた。

 ということで、とても新鮮な気持ちでフィルハーモニーを訪れた。このホールで特に印象に残ったのが、内装に気品があって美しいことと、さらに会場全体に親密な雰囲気と、そして何より音楽家への敬意が満ちていること。この場にいるだけで、自分が特別な空間に身を置いていると感じられ、おかげで演奏もとても居心地よく聴くことができる。

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 この日の曲目はフォーレの「ペレアスとメリザンド」の組曲(バレエに詳しい方は、バランシンのJewelsの「エメラルド」に使われている音楽というと分かりやすいかも)、指揮者自身が作曲した新作(ヴァイオリン独奏はルノー・カプソン)、休憩を挟んでシェーンベルクの室内交響曲2番と、ドビュッシーの海というプログラム。
 この日のベルリンフィル、木管楽器のトップ陣が素晴らしく、オーボエのマイヤー、クラリネットのフクス、ファゴットのダミアーノに混じって、昨シーズン引退したフルートのブラウが舞台に上がっていた。泣く子もだまるオールスター。彼らがフォーレやドビュッシーを吹いて悪かろうはずがなく、また近年とみに厚みを増している弦楽器の素晴らしい響きと、盤石の金管陣、鮮やかな打楽器群、どこをとっても見事と言うほかはない横綱相撲の演奏だった。

 ちなみにこの日の指揮者は、拍を一つ一つ置いていくように棒を振る人で、拍と拍の間が流れずに時間が止まってしまう。明らかに、音楽を豊かに歌わせる指揮をする人ではない。
 それでもフォーレはたゆたうような音楽なので、拍の停滞もまあ大きな問題とはならない。続く彼自身の作品は、旋律というよりは響きを置き連ねていくタイプのものだった。京都の龍安寺で石庭を眺めながら禅問答に耽るような、静かに張り詰めた空間を漂うような音楽だったので、彼自身の指揮と同じところから出てきたもの。シェーンベルクも、構成がしっかりした音楽なので、それなりに型にはまっていた。

 問題はドビュッシー。もともとドビュッシーの音楽は豊かな視覚的イメージを伴うものだけれど、ドビュッシーの視覚イメージというのは、特に「海」という音楽においては、静止画ではなく動画。ここにおいて、彼の指揮の特徴は致命的な欠陥となる。彼の指揮では、音楽が流れない。
 こういう指揮者のもとで、飛び抜けた実力を持つベルリンフィルが演奏をするとどうなるかというと、これがもう流石というか何というか、オーケストラが自力で音楽をどんどん流してしまう。音楽はきちんと淀みなく豊かに流れ、最後はなぜか凄まじい音楽の奔流。何となく指揮者が置き去りにされたような、完全にオーケストラの力で成立してしまった演奏で、改めてこのオーケストラの力量に圧倒された。

 よく考えてみれば私がベルリンフィルの実演を、アバドやラトルといった常任指揮者以外で聴くのはこれが初めてで、ベルリンフィルの定期演奏会となると、指揮者によってはこういう愉快なことも起こるのだと、私は素直にこの機会を楽しんだ。なぜこんな指揮者を呼んできたんだと怒るわけでもなく(彼の作品は、最近の流行のスタイルとはいえ、面白かったのだし)、むしろこれだけの演奏を聴かせてくれたベルリンフィルに感服。実力のある指揮者による演奏会だと、本当にすごいことになるのだろうなと思うと、これはときどきはベルリンへ遠征してこなければならない、などと皆で話をしながら会場を後にした。

 ついでに本音を言えば、この演奏会を聴いて、いつかベルリンに住みたいと私は本気で思ってしまった。ロンドンのオーケストラも、もちろん水準は高いけど、やはりベルリンフィルは別格、異次元。常に世界一の演奏を聴くことのできる生活には強く憧れる。私は資格という面では英国籍を申請できる条件は揃っていて、英国籍を取りさえすれば、(イギリスがEUを脱退しない限り)私もヴィザの面倒なしにドイツで働くことができる。
 日本政府は日本人が二重国籍を持つことを禁じているので、英国籍を取得すると日本国籍を放棄しなければならず、ついためらってしまうけれど、でもそのくらいの覚悟を決めて臨むべき人生の選択もあるのではないか。そんなことを夢想してしまうくらい、現地のベルリンフィル演奏会で受けた感銘は大きかった。


 この演奏会の後、津上さんと彼女のご友人と一緒にドイツビールで乾杯しながら、時間を忘れて話し込んだ。ベルリンの雰囲気もまたよかった。ロンドンよりずっと近代的で、ロンドン以上にさまざまな人種の人々が作り上げた街には、リベラルで挑戦と前進を是とする雰囲気が満ちており、例えばなぜこの国が難民問題で現実的な困難に直面しつつも受け入れのリーダーシップを取ろうとするのかといったことも、肌で理解できる。
 もちろんどんな国にもいいところと悪いところがあって、だからドイツも全て素晴らしいと手放しで褒めるわけではないけれど、少なくともこのベルリンという街には、他のどことも異なる芯の通った強さと魅力がある。
 新しく出会った人たちとたくさん話をし、ベルリンのエネルギーに触発される。ロンドンに移り住んで七年半。最近すこし自分自身が停滞気味だと思っていたが、そんな自分の壁の突破口を、このベルリン滞在をきっかけに見つけることになった。ベルリンもまた、私の大切な場所の一つに追加。

 いま思い返しても、一日でこれだけたくさんのことが起こったというのが不思議なくらい、濃密で決定的な影響力を持つ日だった。その前と後で世界が違って見えるほどの一日を経験できたというのは気分がいい。ベルリンから戻ると、忙しかった夏の締めくくりの出張を終わらせ、一週間の充電期間入り。
 時間をかけて、自分プロジェクトについて考え中です。




* * *

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by londonphoto | 2015-09-27 10:24 | ドイツ | Comments(0)

A great day 〜 (2)

 トゥーランドットを見た翌日は、ベルリン近郊のプレンツラウ(Prenzlau)という街を訪問した。プレンツラウではちょうど津上みゆきさんの個展が開かれており、これを観にいくのが今回の訪独の一番の目的だった。
 ちなみに私が行った日はちょうど個展の最終日で、津上さんご自身も撤収作業の準備のために現地入り。私もそこに同行させて頂く形になり、何とも贅沢なことに御本人のお話もうかがいながら、ゆっくりと作品を鑑賞できることになった。

 私が津上さんに初めて会ったのは一年ほど前のことで、その後展覧会の案内状を頂いたり、ロンドンでのアーティストトークなどを通じて彼女の作品を印刷物やインターネット、講演スライドなどでは見ていたものの、実物を目にしたのはこれが初めて。以前から魅力的な絵だと思っていたが、実際に見た絵は、パソコンの画面や印刷では分からなかった厚みと質感がすばらしく、今まで見ていた複製とは全くの別物。色や形そのものが持つ力強さや息づかい、生命感がダイレクトに伝わってきて、一気に彼女の絵の世界に引き込まれた。
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 津上さんは自分の描く絵にすべて”View”というタイトルをつけていて、自身で実際に風景の中に入って描いたスケッチをもとに、一枚の絵を作り上げていくそう。その絵はとても抽象的だけれど、彼女が見た風景や彼女の心象は絵にしっかりと痕跡を残している。また色彩の自由なほとばしりが印象的でありながら、ただ気ままに描いたのではない、確信に満ちた構成感も感じられて、見ていて飽きることがない。
 ちなみ、風景を抽象的に描いた作品をどう見られたいのかご本人に聞いてみたところ、自分の作品をきっかけに、いろんなことを自由に感じてもらえると嬉しいとのことだった。これは私自身の絵(特に抽象画)の見方と同じだったので、よりリラックスして作品を楽しむことができた。
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 この展覧会でもう一つ印象に残ったのが、会場のドミニコ会修道院という場所。今は教会の礼拝堂も併設した博物館のような形で使われているようだったが、ここがとても心地よい場所だった。
 プレンツラウという街自体は旧東ドイツの小さな街で、街並も旧東独のスタイルを受け継いでおり、率直に言うとかなり平板な印象を受ける。街外れには湖があり、その湖畔はまた雰囲気が違ったし、街の周囲に広がる丘に入ると、これはもう街とは全く違う空間と違う時間があるに違いないと思うけれど、少なくとも街自体は、中世ヨーロッパの雰囲気豊かな美しい佇まい、というタイプではない。
 ところがその平板な街並からこの修道院に入ると、とたんに雰囲気が変わる。とても親密で満ち足りた空気があって、きっとこれはここのスタッフの率直で親切な人柄が反映しているに違いない、と思わせる素敵な人々がいる。
 お昼時には中庭にテーブルが並べられていて、スープやパン、ケーキなどを食べることができ、私もここでお昼を頂いたが、この中庭の優しい空気に私は完全に取り込まれてしまった。ふと肩の力が抜けて、空気に吸い込まれるような穏やかな静けさの中に、隣の礼拝堂からパイプオルガンの音が漏れ聞こえてくる。明るい日差しが入ってきて、日の当たる礼拝堂の壁にはくっきりと庭木の影が映る。初めての場所なのに、懐かしさすら覚えた。魔法にでもかけられたかのように、この場に捉えられて動けなくなってしまう居心地のよさだった。

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 津上さんの個展はブランデンブルク州主催のイベントの一環として開かれたもので、このイベントの開幕式典がこの中庭で開催されたとのこと。その式典でバッハの音楽を演奏したという、プレンツラウ在住のヴァイオリニストの方にもお会いして、しばし音楽談義。津上さんの古くからのご友人というこの方がまた大変素敵な方で、生まれたばかりのお子さんをお連れだったにもかかわらず、ずいぶん長く話し込んでしまった。ここでもまた、素晴らしい出会いが一つ。この中庭でのひとときは、何かが心に染み通ってくるような、大切な記憶として残る時間だった。

 世界をあちこち旅していると、すこしずつ「自分の大切な場所」というのが増えてくる。そういう場所は、必ずしもよく行く場所というわけでもなくて、中には一度しか行っていないけれど忘れられない印象を残す場所というのもある。自分の心に深く残り、そして同時に自分の心もずっとそこに留まっているような場所。私にとっては、たとえばキルギスの山奥の湖だったり、ヴェネツィアの迷路だったり、ミャンマーのマンダレーの雑踏だったり、ナミビアの無人のキャンプ場だったりする。

 そういう場所の一つに、この修道院の中庭も加わった。



* * *

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by londonphoto | 2015-09-26 21:53 | ドイツ | Comments(0)

A great day 〜 (1)

 忙しいときに限っていろんなことが同時に起こる。これは誰しもが経験することで、そんなときに冷静に物事の優先度を整理し、必要なら依頼を断ったり人に仕事を頼んだり、というのは常識的な対処法として大切だけれど、一方でどんなに忙しくても、無理と知りつつ無理をすべき機会というのにも稀にある。
 稀ではあっても、というより稀だからこそこれは重要なのであって、その機会を見逃すと、同じ機会は二度とない。そのときそこで機会を掴みとるかどうかが、大げさにいえば人生の岐路となる。
 久し振りにそういうことがあった。

 少し前のことになるけど、一つ前の記事に載せた、ウィーンフィルの演奏会が皮切り。その翌日の金曜日、仕事を大急ぎで片付けて、夕方から津上みゆき、近藤正勝、Andrew Giffordという三人の風景画家によるアーティストトークのイベントへ。三人のうちの一人、津上さんにはいちど直接会って話す機会があり、今回もご本人からのお誘いがあって、会場へ足を運んだ。

 風景画家といってもスタイルは全くの三者三様で、しかも津上さん以外の二人は作品を見たことがなかったので、自分の作品の経過を作家自身が自分の言葉で語るのを聞くのは、その後のディスカッションと併せ非常に面白かった。
 更にイベント終了後、同じトークを聞いていた知合いと近くの中華料理店に入ると、まさにそのトークを行っていたアーティスト三氏が、イベント主催者らとともに会食中。会食終了後に津上さんと近藤さんのお二人が我々のテーブルに加わり(私の同行者に共通の知合いがいたのが幸いした)、初対面の近藤さんとも話ができ、その他にもいろいろな方と新たに面識を得て、非常に充実した金曜日の夜となった。

 この翌日、私はベルリンへ飛んだ。このベルリン行きの時間を確保するため、仕事で相当な無理をする羽目になったけれど、意地で仕事を片付けて一日の休暇を取る。我ながらこの決断がよかった。後になって努力が十二分に報われるのを知る。
 夕方ベルリンに着くと、ベルリンのドイツ・オペラ劇場へ向かった。演目はトゥーランドット。これを観るためにベルリンに行ったわけではなく、たまたま上演していたのを見つけて会場で当日券を買った。

 会場が日本の普通の公民館のように素っ気ない内装なのに驚いたが、もっと驚いたのがその演出。ドイツのオペラ公演は前衛的な演出で知られているが、それがどういうものか、初めて目の当たりした。
 いまからこのプロダクションを観にいく人もほとんどいないと思うのでネタバレレポートを書くと、まず舞台設定は現代で、劇場だか映画館だかのような場所が舞台になっている。この読み替え自体は、当然とは思わないとしても自然なものとして受け入れられる。が、METのゼッフィレッリの演出のようなゴージャスな舞台はさすがに求めないとしても、ただひたすらこの現代の劇場でダラダラと物語が進行した舞台は退屈。
 そして最後の最後、カラフとトゥーランドットが結ばれて結婚する宴の中で、突然二人がそれぞれの父親を刺し殺す。(普通はメデタイ大団円で終わる。)
 脈絡も意図も全く不明で、終盤までのツボのなさと、最後の唐突な展開に全く理解も共感も抱けずじまい。歌もオーケストラも水準が高かっただけに、この演出の場違いな印象が際立った。

 というところでベルリン初日は終わり。ここまでが、今回の一連の出来事の序奏。翌日に続きます。
 写真はベルリン中央駅です。

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by londonphoto | 2015-09-26 15:15 | ドイツ | Comments(0)

ミュンヘンのクリスマスマーケット

 ザルツブルグから戻った翌日はミュンヘンのクリスマスマーケットを見て歩きました。まずは一番大きな市場のある、市庁舎前の広場。市庁舎の建物の壮麗さはさすがヨーロッパと言うほかありません。ここの塔には仕掛け時計もあり、正午になるとカリヨンの演奏に合わせて機械仕掛けの人形が動きます。ここに集まった人々はクレープを食べたりグリューワインを飲んだりしながら、みんな一斉に人形時計を見上げたり、それが終わるとあちこちの店でクリスマスツリーのオーナメントを探したりと、場の賑わいの中でそれぞれに買い物を楽しんでいるという雰囲気でした。
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 クリスマスマーケット自体は街のあちこちにありました。これは別の場所。すごい人出でした。
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 街の中心部からしばらくぶらぶらと散策。
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 最後は再び市庁舎前のクリスマスマーケットに戻ってきました。
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 短い滞在でしたが、イギリスとは異なるヨーロッパを見ることができて、楽しい週末でした。
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by londonphoto | 2012-12-18 07:52 | ドイツ | Comments(4)