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カテゴリ:バレエ( 46 )

高田茜さんの「眠りの森の美女」(ロイヤルバレエ、2017年2月)

 先日見に行ったロイヤルバレエの「眠りの森の美女」の公演。フランチェスカ・ヘイワードがオーロラ姫を踊るということで、ものすごく楽しみにしていたのですが、当日になって病気で降板との知らせが。がーん。
 代役は今季からプリンシパルに上がった高田茜さんとのアナウンス。彼女のオーロラ姫は以前にも見たことがありましたが、最近プリンシパルらしい存在感を発揮するようになってきた彼女、果たしてどんな踊りを見せてくれるのか、と思いながら会場へ向かいました。

 その茜さんのオーロラ姫は、とても軽やかで可憐で、動きも本当に柔らかくて、実に美しい踊りでした。それなのに、(というのは変かもしれませんが)彼女は完全に舞台を支配して、素晴らしい存在感で会場を満たします。お見事。脱帽。
 相手役のキャンベルも、直前のキャスト変更ではありましたが、きちんと茜さんをサポートしつつソロも元気に踊り切り、こちらも新プリンシパルの面目躍如。フランチェスカの踊りを見られなかったのは本当に残念でしたが、それでも終わってみれば大満足な舞台でした。

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by londonphoto | 2017-02-23 05:06 | バレエ | Comments(0)

Full of motions and emotions (Woolf Works / ロイヤルバレエ / 2017年2月)

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 ロイヤルバレエは現在、ウェイン・マクレガーのウルフ・ワークスを上演中。2015年に制作された作品で、舞台復帰したアレッサンドラ・フェリが主演ということでも話題になった舞台です。私はもともとマクレガーの振付が苦手なこともあって最初は注目していなかったのですが、フェリが出るということで「とりあえず」観に行って、一発ではまってしまった舞台でした。
 そのウルフ・ワークスの再演ということで、今回は虎視眈眈と狙っていました。また今回は、フェリだけではなく、第二キャストでロイヤルバレエ元プリンシパルのマーラ・ガレアッツィが出演するということで、彼女の踊りが好きだった私は狂喜乱舞、まさにお祭り。

 が、初日は「まさかこのタイミングで」と驚くサウジアラビア出張で見逃してしまいました。さらに他の日も、同じ時期に開かれる一連のヨナス・カウフマン(当代一と言っていいテノール)の演奏会とも見事に日程がかぶり、カウフマンとフェリとガレアッツィ、どれを取るかという究極の選択に悩まされる始末。
 結局、フェリとガレアッツィとカウフマンを一回ずつ諦めて痛み分け。

 昨日の土曜日は昼にフェリ、夜にガレアッツィの二公演があり、両方行ってきました。圧巻はやはりフェリ。動きの美しさと表現力が圧倒的で、舞台上にどれほどたくさんの人がいても、自然に目が惹きつけられてしまいます。
 また、第一幕の”I now, I then”(「ダロウェイ夫人」に基づいた舞台)でセプティマスを演じたエドワード・ワトソンが、戦争で深く傷つけられた心の闇をありありと描き出して、これにも心を深く揺さぶられました。過去と現在、自己と他者の人生が交錯する重層的な演出が、心に深く沁み入ってくる舞台でした。

 続く第二幕”Becomings”(「オーランドー」が原作)はマクレガーらしい、激しい動きが支配する舞台になります。ここではフェリは現れず、この幕を支配するのはオシポワ、サラ・ラム、マクレー、ワトソンの四人。私にとっては苦手なマクレガー・スタイルで、原作も読んでいないのですが、それでもオシポワの動きの切れは見事で楽しめました。またこの幕はレーザー光線を活用した照明も見事で、会場のお客さんはかなり盛り上がっていました。

 最後の第三幕、「波」に基づいた”Tuesday”は、これも原作を読んでいないので偉そうなことは言えないのですが、人の力を超えた何か大きなものに揺られて、しかしただ流されるだけでもなく、無駄に抵抗するわけでもない人の姿がフェリの踊りから伝わってくるように思えました。見終わった後に、大切ものが心の奥に静かに沈んでいく、そんな舞台でした。
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 こちらは夜公演。ガレアッツィと平野亮一さん、メンディザバルの三人。ガレアッツィはフェリよりも明瞭な動きで、ストーリーをうまく際立たせていたと思います。
 ただ、心に強く深く食い込んでくるこの作品を、一日に二度観るのは本当に大変でした。終演後はぐったり・・・
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 このウルフ・ワークス、まだ日程が発表されていませんが、おそらく4月頃に日本でも映画館で上映されることになっています。バレエを観たことがなくても、ヴァージニア・ウルフを読んだことがなくても、必ず何かを感じることのできる作品だと思います。
 強く強くおすすめします。






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by londonphoto | 2017-02-12 21:42 | バレエ | Comments(0)

ロイヤルバレエのくるみ割り人形(2016年12月、フランチェスカ・ヘイワード他)

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 いまのロイヤルバレエはくるみ割り人形が繰り返し上演されています。街の雰囲気もクリスマス気分が高まっていて、やっぱりこの時期はくるみだよな、という気になります。

 昨晩観に行った公演は、フランチェスカ・ヘイワードのクララ、アレックス・キャンベルのくるみ割り人形、ローレン・カスバートソンの金平糖、フェデリコ・ボネッリの王子という、プリンシパルでがっちり固めた盤石のキャストでした。
 ちなみに「影の主役」ドロッセルマイヤーはギャリー・エイヴィス、花のワルツをリードする薔薇の精は崔由姫(チェユフィ)さん、今期からプリンシパルに上がった平野亮一さんもなぜかアラビアの踊りのチョイ役で出てきたりと、なんとも豪華なキャスティング。実はこの日の公演は、ライブ配信されて世界中の映画館で上映されていたので、ロイヤルバレエとしても気合いの入ったキャストだったわけです。

 さて、肝心の舞台ですが、これはもう見事の一言に尽きました。やはりクララを演じたフランチェスカが飛び抜けて素晴らしく、彼女をペアを組むキャンベルも力強い踊りでぐいぐい攻めてきます。
 ロイヤルバレエの演じるピーター・ライト版では、ネズミ部隊との戦いの後に続く、クララとくるみ割り人形(ハンス・ペーター)のパドドゥのシーンが非常に印象的に盛り上がるのですが、ここは一体何が起こったのかと思うほどに踊りも音楽も燃え上り、ちょっと普段とは異次元の興奮。まさしく心が打ち震えるほどの素晴らしい舞台でした。

 多彩な踊りが次々と繰り広げられる後半も素晴らしく、ユフィさんの花のワルツもいつにも増して可憐で優雅。カスバートソンとボネッリも好演。ピーター・ライトの充実した舞台を存分に堪能した一夜でした。
 ちなみに、終演後には今年90歳を迎えたピーター・ライト卿ご本人も登場し、満場の拍手を浴びていました。この方がいるからロンドンの冬がこれだけ輝くのです。

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 この公演、日本の映画館での上映は来年二月ということですので(なんでクリスマスの物語をわざわざ二月に上映するんだと思いますが…)、興味を覚えた方はぜひ一度ご覧になることをおすすめします。とにかく素晴らしい舞台です!

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by londonphoto | 2016-12-10 06:13 | バレエ | Comments(2)

ユフィさんの「リーズの結婚」(ロイヤルバレエ/2016年10月)

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 ロベルタ・マルケスの舞台を見終わったあと、夜は同じリーズの結婚をもう一公演。今度はチェ・ユフィ(崔由姫)さんが主役で、こちらの公演がこの日の本命。
 ユフィさんが演じるリーズはつい昨シーズンだったか、その前だったかに観たばかりですが、相変わらず可憐で優雅で、実に愛らしい演技。さすがです。
 相方はヴァレンティーノ・ズケッティで、スマートでフレッシュな感じが良かったです。終わりに近いところでユフィさんとうまく合わず、振り付けがおかしくなったように見えましたが、ユフィさんはさすがにうまくカバーしていました。
 全般に、あまりこの役に慣れていないズケッティをユフィさんが懸命に支えているような印象でした。
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 このリーズの結婚というのは非常にコミカルな演出が多く、楽しく見て最後は気持ち良く会場を後にするという演目ではありますが、さすがにダブルヘッダーは楽ではありません。それでも、楽しい一日を過ごすことができました。
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by londonphoto | 2016-10-16 18:19 | バレエ | Comments(2)

ロベルタ・マルケスの「リーズの結婚」(ロイヤルバレエ/2016年10月)

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 土曜日のロイヤルオペラハウス。この日は昼と夜にバレエ「リーズの結婚」が上演され、昼の公演には昨シーズン途中でロイヤルバレエを退団したロベルタ・マルケスがゲストダンサーとして出演しました。
 ロイヤルバレエファンの間ではあまり評判のよくなかったマルケスですが、私は彼女の明るいキャラクターが好きだったので、彼女がいなくなるのはやはり寂しさを感じます。久しぶりに彼女の舞台を見て、あらためてその思いを強くしました。
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 そのマルケスのリーズ、相変わらずの天真爛漫なキャラクターと、細かいところまで行き届いた演技で、大変楽しみました。やっぱりもう少しロイヤルバレエで踊って欲しかったなあ・・・
 マルケスが出演する公演はもう一度ありますが、仕事の都合で見に行くことはできなさそうです。今回の公演が、私にとってはロイヤルバレエでのマルケスの見納めということになりました。

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by londonphoto | 2016-10-16 17:24 | バレエ | Comments(0)

フランチェスカの「リーズの結婚」(2016年10月)

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 9月から始まったロイヤルバレエの新シーズン、仕事の都合でずっと行けずにいたのですが、ようやく観に行くことができました。私にとっての新シーズン開幕は、プリンシパルに昇進したばかりのフランチェスカ・ヘイワードが踊るアシュトンの「リーズの結婚」でした。相手のコーラス役はマルチェリーノ・サンべ、アランはDavid Yudes(姓の読み方がよく分からない)で、母親のシモーネ役はトーマス・ホワイトヘッド。
 シーズン前にアナウンスされた、平野亮一さんと高田茜さんのプリンシパル昇進は、日本でも報道されてバレエファンの間で話題になりましたが、以前からすっかりフランチェスカのファンになっていた私にとっては、他の誰よりもフランチェスカの昇進が嬉しいニュースでした。

 そのフランチェスカの踊るリーズですが、彼女らしく可憐で踊りもとにかく綺麗、だったのですが・・・
 まあ予想通り、彼女はアシュトンよりマクミランの方がよほど合うな、というのが率直な感想。フランチェスカには、どんなときにも常に陰(かげ)というか、暗さというのか、そういう空気がつきまといます。彼女の持つそういう雰囲気は、マクミランの演目とは強烈に共鳴するのですが、陽性のアシュトンとはどうしても合わないのですね。これが、明るい演目とは言ってもウィールドンの「アリス」だとちゃんとはまるのですが。
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 コーラスを踊ったサンべ君は最近躍進めざましく、この日も絶好調。踊りがどんどん大きくなってきている気がします。今後も伸びてくる気配をひしひしと感じます。
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 おそらくアシュトンファンの中には不満を抱く人もいたかもしれないフランチェスカのリーズでしたが、フランチェスカファンの私には、「やっぱりアシュトンは合わないなあ」という感想も含めて、とても楽しめた舞台でした。(贔屓の引き倒しではありましょうが。)

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by londonphoto | 2016-10-08 08:08 | バレエ | Comments(4)

バレエの音楽(黒曜石の滴/誘い/Within the Golden Hour,ロイヤルバレエ,2016年5月)

 久しぶりにバレエです。ロイヤルバレエで始まったトリプルビル、ウェイン・マクレガーの新作"Obsidian Tear"(訳すなら「黒曜石の滴」かな?)、マクミランの初期の作品"The invitation"とウィールドンの美しい"Within the Golden Hour"の三本立て。

 マクレガーの"Obsidien Tear"は、エサ=ペッカ・サロネンの音楽を用いた30分ほどの作品で、6回の公演のうち、最初の3回をサロネン自身が振るというので、バレエ仲間の間ではかなり話題になっていました。
 男性ダンサーだけで踊られるこのバレエはかなり抽象的で、明確なストーリーはプログラムには載せられていません。それでも、黒一色の衣装のダンサーたちに混じって、一人だけ赤の衣装のダンサーがおり、赤の彼が追い詰められていくような心理劇は込められているようでした。
 振付もマクレガーにしてはかなり穏やかな方で、マクレガーが苦手な私でもすんなり受け入れられるものでした。
 ただ、正直なところこの舞台に接して、魂が抜けるほど心奪われたのが音楽。前半はヴァイオリンの無伴奏ソロ、後半はフルオーケストラ。指揮台にサロネンが立つだけで、オーケストラの音がこうも変わるのかと驚嘆しました。
 ロイヤルオペラハウスのオーケストラは、オペラ公演ではいい演奏を聴かせてくれるのですが、バレエ公演では気の抜けた演奏になることが普通です。それが、この日は途轍もない厚みと輝きのある音で、音楽が力強く雄弁にぐいぐいと舞台を引っ張っていきます。未だかつて、ロイヤルバレエ公演でオーケストラがこれだけの演奏をしたのを聴いたことがありません。
 こうなると踊りよりも音楽に圧倒されて、最後はもう放心状態でした。
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 この舞台に接してつくづく思ったのですが、普段からオーケストラが本気の演奏をしていれば、ダンサーたちももっと頑張らないと音楽に(表現力の点で)ついていけないことになるし、それはひいてはバレエ団の向上になるのではないか。何だかすごくもったいないことが起きているように思えてなりませんでした。


 二つ目の"The Invitation"は、マクミラン初期の暗くて重い作品で、若いカップルと熟年夫婦が繰り広げる心理劇です。若いカップルを演じたのはフランチェスカ・ヘイワードとワディム・ムンタギロフ。熟年夫婦の方は、ゼナイダ・ヤノウスキーとガリー・エイヴィス。
 夫の愛情が冷めて苦しむ夫人は、若いカップルの青年を誘惑し、一方の少女は夫人の夫に興味を示して誘いかけるような行動を取ります。やがて夜になって、少女はその男性と二人で会うのですが、男性はやがて欲情にまかせて少女を犯してしまいます。心に傷を負った少女は青年の元に戻りますが、かえって傷を深めることになります。
 いかにもマクミランらしいストーリーで、露骨な描写も現れるので、見ていて非常に重苦しい気分になります。マクミランの後年のマノンやマイヤーリンクも重い作品ですが、それでも最後にはある種のカタルシスがあるのに比べて、今回の舞台は闇の底に沈んで浮かび上がることのない物語でした。
 キャストがまた演技派を惜し気もなく並べてくるので、登場人物の感情の渦が手に取るように伝わってきて、すごい舞台ではありました。
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 最後はウィールドンの"Within the Golden Hour"で、これは彼の作品の中でも特に美しいものの一つだと思います。弦楽合奏に乗って繰り広げられる、ストーリーのない抽象的な世界は、観ていて心地良く引き込まれます。いろんな意味で衝撃的だった前の二作を観たあとに、すっきりとした気持ちで会場を後にしました。
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by londonphoto | 2016-05-29 18:25 | バレエ | Comments(4)

オシポワ復活! → プリンシパル対決(ロイヤルバレエ・ジゼル)

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 久しぶりにバレエの記事です。
 ロイヤルバレエでは現在ジゼルの公演期間の真っ只中。キャストを変えながら連日のように舞台が続いており、特に今シーズンは高田茜さんのジゼル役デビューなど、ファンとしては見逃せない公演も並んでいます。
 そんな中で行ってきたのがオシポワの会。今シーズン、オシポワはジゼルで3回キャストされていましたが、直前になって怪我のため降板が発表され、3回のうち2回は代役(サラ・ラムとマリアネラ・ヌニェス)での公演となりました。
 そして昨日が3回目の日。果たして本当に踊るのか、と周囲のバレエファンにも疑心暗鬼になりながら会場に向かった人が多かったようですが、幕が開けばそこにはオシポワ。相変わらずのアクセル全開で、圧巻の踊り。やっぱり上手いわ〜。
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 この日の公演でもうひとつの目玉が、ウィリの女王ミルタを踊ったマリアネラ・ヌニェス。勢いだけでは踊れないこの役は、本当に難しいのでしょう。普段は誰が踊ってもあまり冴えた踊りを見ることのないミルタですが、ヌニェスが踊ると途轍もなく雄弁。彼女が踊るのを観て、初めてこの役の面白さを知ることができました。
 ヌニェスがあまりに凄いので、第二幕(後半の幕)は彼女に持っていかれてしまったかなあと思ったのですが、そこはオシポワ、出番がやってくると再び冴え切った踊りで、観客の視線を一気に惹き付けます。ヌニェスとオシポワ、いまのロイヤルバレエを引っ張る両プリンシパルが正面切って対決する、とんでもなくすごい舞台でした。
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 あまりの濃密さにすっかり呑まれてしまった昨夜の舞台。 いやー、すごかった。






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by londonphoto | 2016-03-31 07:56 | バレエ | Comments(4)

くるみ納め

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 ロイヤルバレエの冬の定番、くるみ割り人形。公演はあと数回残っていますが、私の今シーズンの最終回は今日でした。
 クララが今シーズン役デビューのアンナ・ローズ・オサリバン、金平糖の精は金子扶生さん。金子扶生さんはこれまでずっと注目していながら、彼女が主役を踊る公演はすべて仕事が重なって見逃し続けてきました。今回はようやく念願かなっての彼女の舞台です。

 金子扶生さんの金平糖の精は魅力的にきらきらと輝き、一つひとつの動きに豊かなニュアンスが満ちていて、素晴らしいものでした。オサリバンのクララも品のある可憐さがチャーミングで、最初から最後まで堪能しました。
 ロイヤルオペラハウスのバレエ公演では珍しくオーケストラもしっかりした演奏で、チャイコフスキーの音楽をたっぷりと楽しむことができました。最後にこれだけの舞台が観られれば満足というものです。

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 くるみが終わると、ようやく休暇シーズンから本格的に日常に戻ってきた気がします。そろそろ私もエンジン全開です。




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by londonphoto | 2016-01-10 08:33 | バレエ | Comments(0)

クリスマスのくるみ

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 たくさん続いた出張から無事に戻り、こちらは冬休みに入りました。クリスマス前にロンドンに戻ってこられるかどうか、かなりの瀬戸際だったのでハラハラしていましたが、無事に12月24日のくるみ割り人形の公演を観に行くことができました。
 クリスマスをロンドンで過ごしたことは何度かあるし、毎年くるみ割り人形は何度も観ている演目ですが、イヴの日にこれを観るのは初めてのような気がします。会場のロイヤルオペラハウスも、どこか楽し気なお祭り気分に満ちていました。

 この日は金平糖の精がチェ・ユフィ(崔由姫)さん、クララがレティシア・ストック。ストックはこの役は今シーズンがデビューではないかと思います。可憐な雰囲気の持ち主ですが、踊りの個性と印象は少し弱い気がします。相棒のハンス・ペーター役のマルチェリーノ・サンベが頑張って引っ張っていました。
 後半はユフィさんが安定の美しさ。でもかつて感じた優雅さよりも、どこか吹っ切れて腹の据わった芯の強さが印象に残りました。

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 写真はありませんが、花のワルツで薔薇の精を踊ったのがフランチェスカ・ヘイワード。踊りが美しいだけではなく、相変わらず一気に舞台の空気を持っていってしまう存在感でした。

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 これで今年のロイヤルバレエの公演は見納め。もっとも年が明けても、まだしばらくはくるみ割り人形の公演が続きます。


 この一年は出張がやたら多く、しかもその合間に幸運な出来事も多くありました。振り返るとなかなか濃密な一年でしたが、あと少しだけその楽しみの締めくくりが続きます。そのご報告は、また追々お伝えすることにしましょう。




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by londonphoto | 2015-12-25 19:19 | バレエ | Comments(4)