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タグ:フランチェスカ・ヘイワード ( 6 ) タグの人気記事

ロイヤルバレエのくるみ割り人形(2016年12月、フランチェスカ・ヘイワード他)

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 いまのロイヤルバレエはくるみ割り人形が繰り返し上演されています。街の雰囲気もクリスマス気分が高まっていて、やっぱりこの時期はくるみだよな、という気になります。

 昨晩観に行った公演は、フランチェスカ・ヘイワードのクララ、アレックス・キャンベルのくるみ割り人形、ローレン・カスバートソンの金平糖、フェデリコ・ボネッリの王子という、プリンシパルでがっちり固めた盤石のキャストでした。
 ちなみに「影の主役」ドロッセルマイヤーはギャリー・エイヴィス、花のワルツをリードする薔薇の精は崔由姫(チェユフィ)さん、今期からプリンシパルに上がった平野亮一さんもなぜかアラビアの踊りのチョイ役で出てきたりと、なんとも豪華なキャスティング。実はこの日の公演は、ライブ配信されて世界中の映画館で上映されていたので、ロイヤルバレエとしても気合いの入ったキャストだったわけです。

 さて、肝心の舞台ですが、これはもう見事の一言に尽きました。やはりクララを演じたフランチェスカが飛び抜けて素晴らしく、彼女をペアを組むキャンベルも力強い踊りでぐいぐい攻めてきます。
 ロイヤルバレエの演じるピーター・ライト版では、ネズミ部隊との戦いの後に続く、クララとくるみ割り人形(ハンス・ペーター)のパドドゥのシーンが非常に印象的に盛り上がるのですが、ここは一体何が起こったのかと思うほどに踊りも音楽も燃え上り、ちょっと普段とは異次元の興奮。まさしく心が打ち震えるほどの素晴らしい舞台でした。

 多彩な踊りが次々と繰り広げられる後半も素晴らしく、ユフィさんの花のワルツもいつにも増して可憐で優雅。カスバートソンとボネッリも好演。ピーター・ライトの充実した舞台を存分に堪能した一夜でした。
 ちなみに、終演後には今年90歳を迎えたピーター・ライト卿ご本人も登場し、満場の拍手を浴びていました。この方がいるからロンドンの冬がこれだけ輝くのです。

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 この公演、日本の映画館での上映は来年二月ということですので(なんでクリスマスの物語をわざわざ二月に上映するんだと思いますが…)、興味を覚えた方はぜひ一度ご覧になることをおすすめします。とにかく素晴らしい舞台です!

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その他のロイヤルバレエの写真はこちら
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by londonphoto | 2016-12-10 06:13 | バレエ | Comments(2)

フランチェスカの「リーズの結婚」(2016年10月)

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 9月から始まったロイヤルバレエの新シーズン、仕事の都合でずっと行けずにいたのですが、ようやく観に行くことができました。私にとっての新シーズン開幕は、プリンシパルに昇進したばかりのフランチェスカ・ヘイワードが踊るアシュトンの「リーズの結婚」でした。相手のコーラス役はマルチェリーノ・サンべ、アランはDavid Yudes(姓の読み方がよく分からない)で、母親のシモーネ役はトーマス・ホワイトヘッド。
 シーズン前にアナウンスされた、平野亮一さんと高田茜さんのプリンシパル昇進は、日本でも報道されてバレエファンの間で話題になりましたが、以前からすっかりフランチェスカのファンになっていた私にとっては、他の誰よりもフランチェスカの昇進が嬉しいニュースでした。

 そのフランチェスカの踊るリーズですが、彼女らしく可憐で踊りもとにかく綺麗、だったのですが・・・
 まあ予想通り、彼女はアシュトンよりマクミランの方がよほど合うな、というのが率直な感想。フランチェスカには、どんなときにも常に陰(かげ)というか、暗さというのか、そういう空気がつきまといます。彼女の持つそういう雰囲気は、マクミランの演目とは強烈に共鳴するのですが、陽性のアシュトンとはどうしても合わないのですね。これが、明るい演目とは言ってもウィールドンの「アリス」だとちゃんとはまるのですが。
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 コーラスを踊ったサンべ君は最近躍進めざましく、この日も絶好調。踊りがどんどん大きくなってきている気がします。今後も伸びてくる気配をひしひしと感じます。
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 おそらくアシュトンファンの中には不満を抱く人もいたかもしれないフランチェスカのリーズでしたが、フランチェスカファンの私には、「やっぱりアシュトンは合わないなあ」という感想も含めて、とても楽しめた舞台でした。(贔屓の引き倒しではありましょうが。)

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by londonphoto | 2016-10-08 08:08 | バレエ | Comments(4)

バレエの音楽(黒曜石の滴/誘い/Within the Golden Hour,ロイヤルバレエ,2016年5月)

 久しぶりにバレエです。ロイヤルバレエで始まったトリプルビル、ウェイン・マクレガーの新作"Obsidian Tear"(訳すなら「黒曜石の滴」かな?)、マクミランの初期の作品"The invitation"とウィールドンの美しい"Within the Golden Hour"の三本立て。

 マクレガーの"Obsidien Tear"は、エサ=ペッカ・サロネンの音楽を用いた30分ほどの作品で、6回の公演のうち、最初の3回をサロネン自身が振るというので、バレエ仲間の間ではかなり話題になっていました。
 男性ダンサーだけで踊られるこのバレエはかなり抽象的で、明確なストーリーはプログラムには載せられていません。それでも、黒一色の衣装のダンサーたちに混じって、一人だけ赤の衣装のダンサーがおり、赤の彼が追い詰められていくような心理劇は込められているようでした。
 振付もマクレガーにしてはかなり穏やかな方で、マクレガーが苦手な私でもすんなり受け入れられるものでした。
 ただ、正直なところこの舞台に接して、魂が抜けるほど心奪われたのが音楽。前半はヴァイオリンの無伴奏ソロ、後半はフルオーケストラ。指揮台にサロネンが立つだけで、オーケストラの音がこうも変わるのかと驚嘆しました。
 ロイヤルオペラハウスのオーケストラは、オペラ公演ではいい演奏を聴かせてくれるのですが、バレエ公演では気の抜けた演奏になることが普通です。それが、この日は途轍もない厚みと輝きのある音で、音楽が力強く雄弁にぐいぐいと舞台を引っ張っていきます。未だかつて、ロイヤルバレエ公演でオーケストラがこれだけの演奏をしたのを聴いたことがありません。
 こうなると踊りよりも音楽に圧倒されて、最後はもう放心状態でした。
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 この舞台に接してつくづく思ったのですが、普段からオーケストラが本気の演奏をしていれば、ダンサーたちももっと頑張らないと音楽に(表現力の点で)ついていけないことになるし、それはひいてはバレエ団の向上になるのではないか。何だかすごくもったいないことが起きているように思えてなりませんでした。


 二つ目の"The Invitation"は、マクミラン初期の暗くて重い作品で、若いカップルと熟年夫婦が繰り広げる心理劇です。若いカップルを演じたのはフランチェスカ・ヘイワードとワディム・ムンタギロフ。熟年夫婦の方は、ゼナイダ・ヤノウスキーとガリー・エイヴィス。
 夫の愛情が冷めて苦しむ夫人は、若いカップルの青年を誘惑し、一方の少女は夫人の夫に興味を示して誘いかけるような行動を取ります。やがて夜になって、少女はその男性と二人で会うのですが、男性はやがて欲情にまかせて少女を犯してしまいます。心に傷を負った少女は青年の元に戻りますが、かえって傷を深めることになります。
 いかにもマクミランらしいストーリーで、露骨な描写も現れるので、見ていて非常に重苦しい気分になります。マクミランの後年のマノンやマイヤーリンクも重い作品ですが、それでも最後にはある種のカタルシスがあるのに比べて、今回の舞台は闇の底に沈んで浮かび上がることのない物語でした。
 キャストがまた演技派を惜し気もなく並べてくるので、登場人物の感情の渦が手に取るように伝わってきて、すごい舞台ではありました。
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 最後はウィールドンの"Within the Golden Hour"で、これは彼の作品の中でも特に美しいものの一つだと思います。弦楽合奏に乗って繰り広げられる、ストーリーのない抽象的な世界は、観ていて心地良く引き込まれます。いろんな意味で衝撃的だった前の二作を観たあとに、すっきりとした気持ちで会場を後にしました。
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by londonphoto | 2016-05-29 18:25 | バレエ | Comments(4)

フランチェスカのジュリエット 二回目(2015年11月)

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 もう一週間以上前になりますが、フランチェスカ・ヘイワードが主演するロイヤルバレエの「ロミオとジュリエット」を再び観に行きました。一回目の公演のときと主要なキャストは同じで、印象も大筋ではやはり重く暗い舞台というのは変わらないのですが、フランチェスカの演技は一回目のときよりもより柔軟性を増して、表情が豊かだったように思います。
 あいかわらず舞台上での圧倒的な存在感は見事で、ロミオ役のマシュー・ゴールディングと組んで一歩も引きません。いまのロイヤルバレエで、このジュリエット役を踊ってフランチェスカに対抗できる存在感を持つのは、ナタリア・オシポワとマリアネラ・ヌニェスくらいしかいないのではないでしょうか。フランチェスカ・ヘイワードは、既にロイヤルバレエの現役ダンサーの中で、最も重要なマクミランダンサーとしての地位を確立してしまった気がします。

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 今シーズンのロイヤルバレエのロミオとジュリエット、まだもう少し公演が残っていますが、私が観るのはこのフランチェスカの公演が最後。いいものを見せてもらいました。

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 お知らせ:

 ただでさえ更新頻度のゆっくりなこのブログですが、年内は更新がさらに減りそうです。ときどき思い出したように写真を載せることはあると思いますが。




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by londonphoto | 2015-11-14 18:32 | バレエ | Comments(4)

フランチェスカのジュリエット(ロイヤルバレエ/2015年10月)

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 ついにきたこの日。待ちに待った公演。ロイヤルバレエでフランチェスカ・ヘイワードが「ロミオとジュリエット」のジュリエット役にデビューしました。

 この公演を楽しみにしていた、というのはもう何度か書いていますが、いまのロイヤルバレエで、既に「期待の超新星」という域を越えて、多くの人から一目置かれる段階へ進んでいるフランチェスカ。たった一人でも舞台を自身の存在感で満たしきってしまう魅力の持ち主で、踊りも容姿も美しく、23歳という若さもあって、ジュリエット役ということで言えば、先日の記事でも触れたヤスミン・ナグディ(Yasmine Naghdi)と並んで、一番の適役かもしれません。

 そのフランチェスカのジュリエット、最初の場面は可憐の一言に尽きました。彼女が舞台で踊っているだけで、観ているこちらの胸が一杯になってしまうような、切なさすら覚えるほど魅力的なジュリエットでした。
 あっという間に舞台に引き込まれ、彼女の魅力に捉えられてしまったので、実は何がどうだったかあまりはっきりとは覚えていません。ただ、そんな中で一つあまりにも印象的だったのが、第三幕。既にロミオと出会い、彼と心が結ばれてしまったあとに父親からパリスと結婚することを強要され、必死で抵抗しながら、最後に薬を使って仮死状態に至るまでの場面。彼女の演技にはとてつもなく重苦しい暗さが充満し、舞台を苦悩でいっぱいに満たしてしまいます。ここで描き出されているのは、パリスを拒むジュリエットの悲痛な叫びというにとどまらず、ジュリエットの全人格と人生そのものの、絶対的な重さが掛かった苦悩です。この演目でここまで重い舞台は記憶にありません。マクミラン(この舞台の振付家)独特の暗さが更に強調されて増幅されたような、すさまじい重量でした。
 最後の場面は、それゆえに心打たれて感動するというよりは、重苦しさの中で行くつくところに行き着いてしまい、結局はこうなるしかなかったのかと苦しさに沈むような印象でした。

 こういう舞台はもしかすると好みが別れるかもしれません。しかし、私はこれだけ強烈な個性を発揮できるフランチェスカに、かつてのマノンやアリスからずっと遠くへ到達した、素晴らしい成長を感じました。技術面でも、過去のマノンやアリスでは細かいところで素人の私にも分かるような小さなミスがときどきありましたが、今日の舞台では全く気になりませんでした。
 今日になってようやく気付いたのですが、彼女は腕がとても長くてきれいなのですね。動きの中での身体のラインも非常にしなやかで美しく、全ての動作が流れの中で、すっとはまるべきところにはまるので、見ていて本当に気持ちがいいのです。いよいよプリンシパルも彼女の視界に入ってきたのではないかという気がします。

 今回の相手のロミオ役は、プリンシパルのマシュー・ゴールディング。フランチェスカと組むとどうなるのだろうと思っていましたが、この二人の相性が想像以上に良くて、とてもいいバランスを作り上げていました。技術的にも全く隙がなく、非常に高水準で素晴らしかったと思います。

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 もう一人、とても好印象だったのが、マキューシオを演じたマルセリーノ・サンベ。マキューシオがティボルトに決闘で敗れ、死に至るシーンは実力派ダンサーがその演技力を発揮する場面なのですが、これがなかなかいい演技に当たりません。いままで観た中では、先ごろ引退したホセ・マルティンが一番好きだったのですが、今日のサンベの演技はマルティンに劣らず素晴らしいものでした。

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 可憐に始まって、最後にはずっしりと重量級の手応えのあったフランチェスカの圧巻のジュリエット。今シーズンはもう一度だけ、彼女の舞台があります。もちろん見に行きますよ。次はもう少し冷静に見られる・・・かな?

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by londonphoto | 2015-10-24 09:19 | バレエ | Comments(2)

アリスの魔法/フランチェスカ・ヘイワード

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 またアリスかと言われそうですが、またアリスです。「また」を承知で紹介せずにはいられない舞台でした。
 今回の主演はアリスがフランチェスカ・ヘイワード、ジャックがワディム・ムンタギロフ。ムンタギロフは言うまでもなく人気実力とも抜群のプリンシパルですが、今日の焦点はフランチェスカ・ヘイワード。私は普段はダンサーを姓で呼ぶことがほとんどですが、彼女はフランチェスカと呼ぶことにします。ヘイワード、では彼女の印象が損なわれてしまいます。

 このフランチェスカ、昨年の秋にマノンで鮮烈な主役デビューを果たした22歳の若手です。彼女は現在、ロイヤルバレエで五つあるランクのちょうど真ん中、ソロイストというクラスにいて、マノンを踊ったのは大抜擢といっていいキャスティングでした。が、その舞台を見て、たまたま隣の席に座っていた知り合いと二人で言葉を失ってしまいました。しなやかな踊り、舞台を完全に支配する存在感と若々しい魅力、そしてマノンにはなくてはならない残酷な無邪気さ。プリンシパルでもなかなかこうは踊れないというくらい、見事なマノンの世界を作り上げて、私は一夜にしてフランチェスカのファンになってしまいました。

 そんなわけで、今回の彼女のアリスの舞台は本当に楽しみにしていました。実はこの同じ日、別の会場ではサイモン・ラトルがロンドン交響楽団を指揮してストラヴィンスキーの春の祭典を演奏するという、普通なら万難を排して駆けつけるような演奏会があったのですが、それを蹴ってのフランチェスカ。この選択、報われました。

 フランチェスカのアリスですが、マノンのときと同じように、その小さな体から放たれる素晴らしい存在感で舞台をすみずみまで支配し、劇場全体が完全に彼女の魅力で満たされます。この魅力はもう天性のものとしか言いようがありません。フランチェスカが踊ると、彼女の中のいったい何が光っているのか、きらきらと輝くような雰囲気が彼女の周囲にこぼれます。彼女が踊っているのを見ていると、彼女からほとばしり出てくる喜びに満ちた輝きに飲み込まれ、切なくなるくらいに胸が一杯になってしまう気がします。これほどまでに観る者を酔わせるチャームをもったバレリーナというのは、そういるものではありません。フランチェスカの踊りには華があるという以上に輝きと魔力があります。まるで彼女の命そのものが輝いているように、舞台いっぱいに美しいオーラを放つアリスでした。

 私がフランチェスカの名前を認識したのは、一年前のくるみ割り人形でクララを踊ったときでしたが、率直に言って、そのときはそれほどの感銘を受けませんでした。それからほんの一年。いまや彼女は全く別のバレリーナです。恐らく彼女の中で開花を待っていた何かが、急に開き始めたのだろうと思います。上にも書いたとおり、彼女は現在ソロイストというクラスにいますが、これから彼女が上のランクに上がってくることは疑いの余地がありません。個人的な印象で言えば、彼女は「どこまで上がるか」ではなく、「いつプリンシパルになるか」というタイプのダンサーだと思います。フランチェスカが人の後ろで踊っているのはもうもったいない。早く上のランクに上がって、より多くの主役を演じてほしい。私にとってフランチェスカはそう思わせるダンサーですし、彼女の舞台を見た人の多くも同じ考えなのではないかと思います。


 他のキャストについても簡単に。ジャック役のムンタギロフはさすがの演技。彼の華やかさと落ち着きが同居したノーブルな雰囲気が、無垢なフランチェスカのアリスと素晴らしいコンビネーションを作り上げていました。技術的にも完璧な安定感で、意外に出番は少ない役ながら、見事な存在感でした。
 ハートの女王は、この役はデビューのクレア・カルヴァートで、ふだんは結構おとなしい印象の彼女がこの役にキャストされたのには驚いてしまいました。他の人を押しのける強さを特徴とする人ではないと思うのですが、意外とこの役をきっかけに何か変化を見せるのではないかと、そんな可能性を感じさせる演技でした。
 マッドハッターは先日のユフィさんの公演と同じドナルド・トム。この日はタップのリズムもずっと安定して、とてもいい出来だったと思います。
 水準の高い主要キャストに囲まれて、フランチェスカがその魅力を全開にしてみせた今回の舞台、これまで見てきたロイヤルバレエの舞台の中でも、屈指の印象の強さでした。

 いや〜、すごかった。

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by londonphoto | 2015-01-17 06:43 | バレエ | Comments(2)