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タグ:白鳥の湖 ( 6 ) タグの人気記事

オブラスツォーワ「白鳥の湖」/(2015年3月)

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 ずっと仕事でイギリスを離れていましたが、ようやくロンドンへ帰還。空港から自宅へ帰ると、そのままロイヤルオペラハウスへ。この日はボリショイバレエのエフゲーニャ・オブラスツォーワがロイヤルバレエの「白鳥の湖」に客演する日でした。
 オブラスツォーワは過去にロイヤルバレエの「ロミオとジュリエット」に客演したことがあります。そのときのあまりに可憐な演技が忘れられず、白鳥の湖もとても楽しみにしていました。
 実は今週のロイヤルオペラハウスは「白鳥の湖」ウィークで、連日公演が続いています。(先日のオシポワ主演の回をシネマライブでご覧になった方も多いだろうと思います。)しかし仕事からいつ戻れるか分からなかったため、取っていたチケットは出張前にほとんどリターン。その中で、このオブラスツォーワの回だけは、チケットが無駄になることを覚悟の上で、リターンせずにいました。出張が延びてしまいやきもきしていたのですが、何とか観ることができました。

 オブラスツォーワの舞台ですが、もちろんオデットもとてもしなやかで美しかったのですが、何より参ってしまったのがオディール。可憐すぎます。こんな女性に言い寄られたら、例え罠でも何でも、落ちない男はいません(断言!)。もうこれは反則というか何というか、こんなに「悪女」を前面に出さないオディールは初めてでした。

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 ちなみにバレエの本筋とは全く関係ありませんが、今までにここに載せたバレリーナの中でも、オブラスツォーワはカーテンコールが非常に撮りやすい人でした。一つ一つの姿勢が美しいのは言うまでもありませんが、その姿勢を長く保持してくれるので、とても楽。他に、比較的撮りやすいのはユフィさん。反対に(ものすごく)撮りにくいのがオシポワ。オシポワは今までも何枚も写真を載せていますが、まともに撮れたと思うものは一枚もありません。カーテンコールひとつでも、バレリーナによって個性があるなあとつくづく思った一夜でもありました。

 右端は期待の新星フランチェスカ・ヘイワード。彼女の踊りは、金子扶生さんとともに、群舞の中でも際立って美しく引き立ちます。
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by londonphoto | 2015-03-20 06:58 | バレエ | Comments(7)

オシポワの白鳥(2015年2月)

 ロイヤルバレエではしばらく前から白鳥の湖が始まっています。今シーズン最初に観に行くのはゼナイダ・ヤノウスキーの回のはずだったのですが、何とも残念なことに怪我で降板。そしてその代役は、驚いたことにオシポワでした。これまで、オシポワが怪我で降板というのは何度もありましたが、代役でオシポワが入るのは、ロイヤルバレエでは今回が初めてのはず。
 で、そのハプニングが起きたのが実は二週間ほど前。先日また白鳥の湖を観に行ったのですが、それは最初からオシポワがキャストされていた回。ということで、今シーズン観た二度の白鳥の湖の舞台が、両方ともオシポワという贅沢なことになってしまいました。(でもヤノウスキーも観たかった・・・)

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 オシポワがロイヤルバレエで白鳥の湖を踊るのは2012年以来で、そのときは直前に退団したタマラ・ロホの穴を埋めるゲストとして出演でしたが、その公演では彼女の明快で切れのある動きの凄さの一方で、心理描写やストーリーテリングの面がかなりすっぽりと抜け落ちたような印象もありました。
 その後しばらくして彼女がロイヤルバレエに入団。それからの彼女は、アシュトンの「田園の出来事」やマクミランの「マノン」など、一見彼女には向いてないと思われるほど、心理描写が本質的に重要な役を次々と演じてきました。今回の舞台は、彼女がそうやって取り組んできたことが少しずつ形として現れてきていることを感じさせるもので、オデット役のときの繊細な心理表現が、(彼女らしい妖しい色気を漂わせつつも)以前よりずっとはっきりと現れてきたように思います。

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 ちなみに前回の公演のときの写真を改めて見返してみたのですが、カーテンコールでの彼女の表情が全然違っていてびっくり。前回は怖いものなしという感じで自信満々の笑顔でしたが、最近のオシポワはこんな表情を見せることはありません。ロシアとは異なるバレエの伝統を持つロンドンで、彼女は大変な重圧と闘いながら何かを探りつつ、舞台に立ち続けているのだと思います。
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 この日は高田茜さん、金子扶生さん、平野亮一さんらに混じって、コールドで佐々木万璃子さんが踊っていました。彼女も他の先輩たちに続いて、どんどん上にあがってきてほしいものです。
 写真は、すみません、足元が切れてしまいました・・・
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by londonphoto | 2015-02-24 06:58 | バレエ | Comments(2)

ソーモワの白鳥/マリインスキーバレエ ロンドン公演(2014)

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 ロパートキナの白鳥の湖を見た翌日、今度はアリーナ・ソーモワの踊る白鳥を見てきました。ジークフリートはズヴェレフです。
 ソーモワを見るのは初めてでしたが、目元に独特の彫りの深さがあり、もしかすると中央アジアの血が混じっているのかという気もしました。(彼女はサンクトペテルブルク生まれということですが。)容姿がとても美しく、華のある美人というよりは影のある美人といった風貌で、オディールにはうってつけ。
 ただ、最初の湖畔のシーンのオディールは、神懸かり的なロパートキナを見た翌日ということもあり、正直なところやや印象が薄く感じました。それでも、速く動くところではふと華やかな香りが立ちのぼるようで、この人はオディールよりもオデットの方が合っているのかも、というのが第一幕での感想。
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 そして第二幕。やはり、というべきか、ソーモワのオディールは初めから生き生きとした表情に満ちて、第一幕とは全くの別人。小悪魔のような魅力に満ちて、大変楽しみました。特に印象に残っているのが、すっと美しく延びたまま高く上がる長い足。彼女の場合、手よりも足に個性と表情が現れているように思えました。グランフェッテもダブルを織り交ぜて、力強くというよりは小気味よく回り、とても微笑ましいオディールでした。
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 もう一つ彼女ならではと思ったのが最後のシーン。マリインスキーの演出では、詳しい方はご存知のとおり、最後はハッピーエンドに改変されています。私はこの改変がどうにも好きになれず、テリョーシキナやロパートキナの演技を見ていると、これが悲劇で終わっていたらどれほど印象の深い舞台になっていただろうと思わずにはいられませんでした。ところが、ソーモワの、ハッピーエンドを無邪気に喜ぶオデットだと、彼女にはこちらの方が合っていると認めざるを得ません。なんとも不思議な魅力を持つダンサーでした。
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by londonphoto | 2014-08-07 05:54 | バレエ | Comments(2)

ロパートキナの白鳥/マリインスキーバレエ ロンドン公演 (2014)

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 今日はロパートキナの踊る白鳥の湖を見てきました。が、まずはその前に一つ前の公演について。
 実は週末も同じマリインスキーバレエの白鳥の湖の公演を見に行きました。主役はオデット/オディールがテリョーシキナ、ジークフリートがシクリャーロフ。テリョーシキナを見るのは初めてでしたが、第一幕後半のオデットには強烈に惹き込まれてしまいました。運命に翻弄されても自らを律する誇りを失わず、気高さの中に透徹した悲しみがより明瞭に表現されて、本当に素晴らしい演技でした。彼女の驚異的な集中力が舞台からひしひしと伝わってくる上に、一つ一つの動きも実に美しく、ただただ見惚れるばかり。
 一方のオディールの方は、彼女の人柄が出てしまったのか(彼女の人柄をよく知っているわけではありませんが)、今まで見た中では一番「いい人」そうなオディールでした。それでもグランフェッテなどは、ちょっとバランスを崩しかけたかな?と思うところがあっても、そのままぐいぐい回って軽々と立て直してしまう猛烈な迫力があり、本人も満足の出来だったようで、決めのポーズは120%のドヤ顔。爽快なくらい見事に決まって、客席も大喝采。全幕通して、とても素晴らしい舞台でした。
 ちなみにこの日は写真を撮る気は満々だったのに、カメラを忘れて来ていたことにロイヤルオペラハウスで気付くという、なんとも気の抜けた週末。ということで、残念ながら写真はありません。

 何はともあれ、そんな高水準の舞台を見た後だったので、続くロパートキナの白鳥はどんな演技なのだろうと期待も高まる一方でしたが、そのロパートキナ、完全に異次元の白鳥でした。第一幕の湖のシーン、ロパートキナのオデットは、何か現身(うつしみ)を超えた、幻のような超越的な存在にしか私には見えませんでした。彼女の身体には地上の重力の影響がまるで無いように見えます。それでいて、オデットの心の細かな変化や微かな震えは、確実な手応えで完璧に伝わってきます。あまりにも儚く美しい白鳥でした。
 見ていてもう一つ圧倒されたのが、ロパートキナの耳の鋭さ。オーケストラの演奏に完璧に合わせながら、演奏のテンポが不自然な場所で変化したときでさえも、あたかもそれが自分の望んだテンポであるかのように、ピタリとあわせて淀みなく自然に踊ってしまいます。これほどまでに音楽と深く結びついた踊りを踊る人を、私は今まで見たことがないような気がします。ただひたすら圧倒されました。
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 第二幕は打って変わって氷のように冷たい表情のオディールが登場。でも、幕が進むにつれて、彼女が笑顔を浮かべるシーンが増えてきます。その笑顔の、美しくて怖くて魅力的なこと。ジークフリートをちらりと見てにやりと笑うオディールの目には、悪意に満ちた煌めきが、鋭くも美しく輝きます。
 圧巻はやはりグランフェッテ。でもロパートキナのグランフェッテは、ぐいぐい回るのではなく、(少なくとも見た目は)とてもゆったりと余裕を持って回っているように見えます。その回転の芯は全くぶれることなく、回ることの美しさを極めたようなグランフェッテでした。今まで華麗に回るグランフェッテはいろいろ見たことがありますが、これほど美しい回り方があるというのは全く考えたこともありませんでした。
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 最後の三幕も儚さと美しさ、気高さと愛情の深さが渾然一体となったオデットで、一糸乱れず見事に揃った群舞を背景に繰り広げられるドラマには、もう何も言葉が出てきません。本当にすごいものを見て、胸が一杯になった一夜でした。
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by londonphoto | 2014-08-05 09:30 | バレエ | Comments(2)

ボリショイバレエの白鳥

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 ロイヤルバレエがオフになる夏のこの時期になると、毎年ボリショイバレエかマリインスキーバレエのロンドン公演があります。今年はボリショイ。普段ロイヤルバレエしか観ることのない私には、「外の世界」を目にする貴重な機会です。もっとも、他のバレエ団もよくロンドン公演に来ているので、それを観に行けばいいだけなのですが、生来の怠け者の私は、ロイヤルバレエがオフに入って観るものがなくならないと、なかなか他に足を向けることがありません。

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 今回は白鳥の湖を観にいきました。オデット・オディールはマリア・アレクサンドロヴァです。
 幕が開いた瞬間に思ったのは、「みんな顔が小さい!」
 どのダンサーも手足が長くてスタイルが良くて、跳べば高いし群舞は揃う。ロイヤルバレエばかり見ている目には、衝撃的なまでに全てが新鮮でした。
 主役のアレクサンドロヴァは、クールビューティという印象の人でしたが、オデットは実に妖艶で観ていて思わず惹き込まれました。オディールの方は、始めのうちジークフリートと踊っている間は随分窮屈そうな印象でしたが、ソロになると一転して活き活きと踊っていたので、ジークフリート役のルスラン・スクヴォルツォフと息が合わなかったのかもしれません。
 個人的な好みで言えば、物語性を緻密に突き詰めたロイヤルバレエの方が好きですが、たまにこうして別のバレエ団を観るのも面白いし、何より、久し振りに観るバレエの舞台を楽しみました。
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by londonphoto | 2013-08-01 14:57 | バレエ | Comments(2)

ロイヤルバレエ/白鳥の湖/オシポワ&アコスタ

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 いよいよロイヤルバレエの新シーズンが始まりました。最初の演目は白鳥の湖です。初日は数日前でしたが、私の初日は今日。もともとこの日はタマラ・ロホの出演が予定されていたのですが、彼女が引退してしまったために(泣)チケットの発売時には出演者未定の状態でした。しかし、蓋を開けてみると元ボリショイバレエ(最近移籍したそうですが)のオシポワが出演するということで、ロイヤルバレエ以外のバレエ団には全く疎い私にとって、「外の世界」のダンサーを知るまたとないチャンスとなりました。
 そのオシポワ、明解な動作のキレが抜群で、これだけ一つ一つの動きがクリアに見えるダンサーは、ロイヤルバレエではあまり見かけない気がします。しかもその上動きが美しく、舞台と客席を覆い尽くすオーラも圧巻。もう溜息しか出ません。ストーリーを巧みに語ったり、心の奥の感情の襞の細部まで描き尽くすという点では物足りないものもありましたが、それを全く忘れてしまうくらいの美しい踊りを楽しみました。

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by londonphoto | 2012-10-11 08:19 | バレエ | Comments(4)