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深夜のプロムス

深夜のプロムス_c0249519_20424827.jpg


 プロムスは7月から9月の期間中、毎日クラシックコンサートが開かれるのですが、ときどき普通のコンサートが終わったあと、午後10時くらいからもう一つコンサートが開かれるときがあります。Late Night Promと呼ばれて、演奏会自体は休憩を挟まない短めのものなのですが、なかなか面白い演目も多く、通常のプロムスの演奏会がオーケストラの演奏会ばかりなのに対して、Late Nightの方ではピアノやヴァイオリンのソロ、あるいは室内楽の小規模な演奏会も多くなります。

 今年は特にこのLate Night Promの充実ぶりが際立っていて、その第一弾が新進気鋭のヴァイオリニスト、アリーナ・イブラギモヴァの弾くバッハ無伴奏ソナタとパルティータ全曲でした。二晩にわたって開かれた彼女の演奏会、聴き逃すわけにはいきません。

 ちなみにニ夜のイブラギモヴァのリサイタル、どちらもLate Night Promなので当然その前に別の演奏会があります。初日はビシュコフ指揮のBBC響でショスタコーヴィチの交響曲7番、二日目はメナ指揮のBBCフィル(紛らわしいのですが、BBC響とは別団体)でブルックナーのミサ曲第三番。どちらも超のつく重量級で、これらを聴いてから気持ちを切り替えてバッハというのはなかなか大変。もう少し聴くほうのことも考えてプログラムを組んでくれたら嬉しいのですが・・・
 なお、過去のプロムスではワーグナーの「ニーベルングの指環」全曲をやり、その合間、「ジークフリート」と「神々の黄昏」の間に「トリスタンとイゾルデ」を上演するという、とんでもないプログラムの「前科」があります。

 いつもハイドパークの写真ばかりでワンパターンは重々承知していますが、この時期は頻繁にプロムスの演奏会に通うので、どうしてもハイドパークばかり・・・

深夜のプロムス_c0249519_20433786.jpg

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 その気持ちいいハイドパークを抜けて、プロムスの会場ロイヤルアルバートホールに向かいました。


 アリーナ・イブラギモヴァのバッハ、ヴィブラートを掛けない古楽器を意識した奏法ですが、基本的にはとても分厚い響きの演奏で、表現も非常に積極的。厚みのある美しい音色が冴えて、そこにキレのいい装飾音や付点のリズムが効果的に入ってきます。バッハの大曲に真っ正面から挑み、しっかりと弾ききった見事な演奏。特に二番の有名なシャコンヌはすばらしい熱演で圧倒されました。
 過去に何度か聴いたことのあるイブラギモヴァでしたが、今回のバッハを聴いて、ものすごい勢いで音楽家としての成長を遂げていることを目の当たりにしました。

 ちなみに二日目の最初、パルティータ2番の最初の曲を弾いている途中、一瞬ふと音の流れがおかしいと思ったら、その直後に彼女が演奏を止めてしまうハプニングがありました。しばらく気持ちを落ち着けて曲の途中から弾き始めましたが、彼女もこれは相当動揺したはず。弾き直し始めてしばらくは音の力強さが失われていました。
 それでも演奏が進むにつれて本来の調子を取り戻し、立派な演奏に戻したのはさすがの一言。ロンドンのお客さんはみんな彼女の実力を認めているので、終演後は盛大なブラボーの嵐でした。

深夜のプロムス_c0249519_2045332.jpg

by londonphoto | 2015-08-02 20:50 | ロンドン - イベント