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ロイヤルバレエ/交響的舞曲ほか(2017年5月)

リアム・スカーレットの新作を含むロイヤルバレエのミックスビル。演目は以下のとおり。

- W. フォーサイス振付「正確さのめくるめく歓喜」
- G. バランシン振付「タランテラ」
- C. ウィールドン振付「ストラップレス」
- L. スカーレット振付「交響的舞曲」

 私自身がフランチェスカ・ヘイワードの大ファンだということもありますが、彼女がマルセリーノ・サンべと踊ったバランシン振付の「タランテラ」は、10分ほどの短い演目ながら圧巻。技巧的で華やかなピアノの音楽(ゴットシャルクという19世紀のアメリカ生まれのピアニストの曲。ちなみにゴットシャルクは若いころショパンにも絶賛されたほどのピアニストで、ヨーロッパ中を魅了するほどの腕の持ち主でした)に乗って、舞台から放射されるフランチェスカの可憐さと色気はとどまるところを知らず、強烈な花の薫りに酔うような気分になります。とんでもなく速いステップも、見ていて快感をおぼえるほど正確かつチャーミング。
 相棒のサンべ君も、元気いっぱいに踊りまわって、実に見事な舞台でした。
ロイヤルバレエ/交響的舞曲ほか(2017年5月)_c0249519_08185408.jpg
 順序が前後しますが、最初のフォーサイスはシューベルトのザ・グレート(彼の最後の交響曲)の終楽章に、女性三人、男性二人の踊りをつけたもの。ヌニェス、高田茜さん、マヤラ・マグリ、ムンタギロフ、マクレーという豪華なメンバーで、延々と速いテンポの踊りが続きます。
 このシューベルトの音楽は一定のテンポで途切れることなくリズムを刻み続けるのですが、これがどこか恐怖感すら感じるほど、どこまでも執拗に継続し、聴き手に迫ってきます。踊りがつくと(この舞台は、踊りを音楽が伴奏するのではなく、音楽に踊りが添えられているような印象を受けます)普段はこの音楽の奥に隠れているシューベルトの狂気が、強調されてはっきりと現れてきます。
 なにか凄まじい力で突き進む音楽に、見事な踊りが共鳴して、圧倒的な興奮をもたらす演目でした。
 ちなみにプリンシパルに昇進後どんどん存在感を増している高田茜さんですが、キレの良さや表情の豊かさでヌニェスやムンタギロフ、マクレーと対等に渡り合っていて、もう「他のプリンシパルに引けを取らない」ではなく、「優れたプリンシパルの一人」と見るものを納得させる見事な踊りでした。最近の彼女、本当にすごいです。
 ちなみに情けないことに、うまく撮れた写真は一枚もなし。残念。

 ウィールドンのストラップレスは、打って変わって静かな作品。何年か前の初演のときはこの作品の良さがわからず、今シーズンの舞台で少しずつ分かってきたとはいえ、私はこの演目のよき理解者ではありません。それでも、ローレン・カスバートソンのしっとりとした美しさは印象的でした。
ロイヤルバレエ/交響的舞曲ほか(2017年5月)_c0249519_08190096.jpg

 最後は気鋭の振付家、リアム・スカーレットが振り付けた新作「交響的舞曲」。音楽はラフマニノフの同名のオーケストラ作品です。ストーリーはなく、赤と黒を基調とした衣装や照明で、ヤノウスキと群舞が抽象的な踊りを繰り広げます。
 今シーズンかぎりでロイヤルバレエを退団するゼナイダ・ヤノウスキに振り付けられた作品ということもあり、スカーレット、ヤノウスキの両者のファンである私としても期待していた演目でした、個人的にはちょっと期待外れの舞台でした。
 部分的には美しく印象的な場面も随所にあったのですが、全体として舞台を貫く何かが欠けているような、そんな印象。こちらのリアム・スカーレットに対する期待が大きすぎるのかもしれませんが、ヤノウスキが素晴らしい踊りを見せてくれただけに、余計に残念でした。
ロイヤルバレエ/交響的舞曲ほか(2017年5月)_c0249519_08190816.jpg
 ということで、最初の二つにあまりにも興奮し、オペラハウスで会った知り合いに笑われるほどでしたが、私としては非常に満足した一夜でした。

ロイヤルバレエ/交響的舞曲ほか(2017年5月)_c0249519_08191538.jpg




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これまでの写真のうちのお気に入りをFlickrに載せています。




by londonphoto | 2017-05-28 08:26 | バレエ